2023年11月に配信されたNetflix映画『ザ・キラー』を実際に観た感想を述べ、作品の評価をさせていただきます!
面白いのか・面白くないのか、視聴した人はどんな感想や評判なのかも気になるので調査しましたよ。
- 『ザ・キラー』の評価
- 『ザ・キラー』を観たネタバレ感想!つまらない?面白い?
- 『ザ・キラー』のみんなの口コミや評判
『ベンジャミン・バトン』や『ソーシャル・ネットワーク』など、数多くの作品で知られるデヴィッド・フィンチャー監督の話題作!
ベンジャミン・バトンが好きだったので興味があり鑑賞したのですが、「地味だな」というのが率直な感想です。
ですが、ストーリーが進むにつれて世界観に引き込まれ、気付けば真剣に見ていました!
ファンの多いフィンチャー監督の話題作です!
ザ・キラー(2023年の映画)のネタバレ感想と評価レビュー
当サイトの評価 | 3.5 |
Netflix映画『ザ・キラー』を見た感想は、地味だけどそれが凄くリアリティを出していて、でも正直前半は飽きてしまいました。
ですがデビッド・フィンチャー監督の独特な世界観と、私的に「ん?どうゆうこと?それで良いの?」と思うところがありもう1度見たくなりました。
見れば見るほど主人公のキャラクターにまんまとハマってしまい、噛めば噛むほど楽しめる作品です!
- 一定の雰囲気でのストーリーの進行
- ドジだが憎めない主人公『ザ・キラー』
- キラー流のマイルール
- どうゆうこと?が気になる!
主人公は最後まで名前が明かされていないため、ここでは『キラー』と呼ぶことにします。
上から順に1つずつ感想を述べていきますね!
一定の雰囲気でのストーリーの進行
オープニングは過去にキラーが使用したであろう暗殺の方法が流れるように映され、殺風景な部屋でキラーが標的の住む建物を観察している場面から始まります。
自宅に居た恋人が襲われ復讐のために色々な国へ行くのですが、国や標的が変わるタイミングで小説のように『第〇章 国名/〇〇』と字幕が出てきて分かりやすくお洒落でお気に入りポイントです!
主人公のキラーはほとんど喋らず作中のセリフは大半が心の声、喜怒哀楽の表現が少なく本作の雰囲気もそれに合わせたような、ある程度一定の温度感でストーリーが進んでいきます。
そんなクールな暗殺者が主人公の作品ですが、時々ニヤッと笑ってしまうシーンもあります。
たとえば、キラーが追われる原因となった暗殺は、あんなに周到に準備してカッコいいことを言っていたのに「そんな失敗の仕方か!」とツッコミを入れたくなりました!
他にも恋人を襲った大男とのアクションシーンでは、隠れながら武器を求め、キッチンの引き出しから手に取った物がチーズ削り器(?)でがっかりしているキラーが可愛くて笑ってしまいます。
現実離れしたド派手なアクションやカーレースなどがない分、実際に暗殺者が存在するならこんな感じで生活しているのかな、と1人の暗殺者の生活を見ているように感じました。
全体的に地味なのですが、どこかお洒落でカッコよくて、でもニヤッとしてしまう、そんな映画です。
ドジだが憎めない主人公『ザ・キラー』
主人公キラーのことを簡潔に表現するならば『無口、無表情そしてドジ』です。
1人で約2時間出ずっぱりなのですが表情の変化は少なく、相手が話している間も無表情で黙って聞いているだけ。
特に生きている標的の前では感情を出すまいと、こわいくらい表情を変えずじっと相手の顔を見ているのでその時のキラーの感情を捉えることは難しいです。
それ以外では心の中で小難しいことを語っており出来る男風を演出しています。
出来る男風を装っているのですが、実際はとってもドジなんですよね。笑
キラーは暗殺仲介役の弁護士、ホッジスから情報を聞き出すために重傷を負わせます。
「釘の大きさと本数、年齢、体系、非喫煙者を考慮して6~7分はもつ」と推察し、胸元に釘を打ちますが1分ともちませんでした。笑
ミスをミスとも思わせないくらい彼はクールで、クールに悔しがり、クールに次の行動にうつります。
暗殺者ということで人の記憶に残らないように、服装も行動も地味で目立たないようにしているため、誰もが憧れるような格好良さはないかもしれませんが、人間性を捨てきれずどこか憎めない暗殺者です!
キラー流マイルール
キラーは仕事の前に必ず、以下のことを復唱しており彼が生真面目で合理的な性格であることが伺えます。
そんな彼が恋人を傷つけられ復讐を決意し、徐々にマイルールが崩れていくのも見どころです。
- 脈拍は60以下
- 計画通りにやれ、予測しろ、即興はよせ
- 誰も信じるな
- 優位に立たせるな
- 対価に見合う戦いだけしろ
- 感情移入はするな
- 工程のあらゆる段階で聞け、これで何を得られるのか
復讐の時点で感情で動いていますし、仲介人の弁護士秘書の女性が「子供の為に保険金が必要だ」と懇願すれば、きちんと事故死に見せかけており感情移入しまくりのキラー。
大男の家に乗り込む前には心拍121と理想の倍の数値にも関わらず、心拍数を測っていたアップルウォッチを外します!
最後の標的である依頼者の家に新しい銃を購入し侵入しますが、結果的に忠告のみ。
今まで容赦なく暗殺してきたのに最後の最後で計画を投げ即興で行動するのです。
今までは雇われて暗殺をしてきましたが、今回は私情で動いていることにより少しずつ自我が出てきたのか、マイルールの繰り返しも自分に言い聞かせているように聞こえてきます。
ラストシーンでは、恋人と自宅プール沿いで自然を眺め、のんびり穏やかな時間を過ごしエンディングです。
冒頭からの機械的で冷徹な殺し屋から、マイルールを侵してでも恋人の為に戦う1人の男になっていく様子が表現されています。
暗殺者の主人公ですがリアルでヒューマンドラマっぽさもあり、色々な角度から見れる作品でした。
どうゆうこと?が気になる!
ところどころ「ん?どうゆうこと?それってありなの?」と思うシーンがあったので1つずつ書いていきます。
- 最初の飛行機搭乗のスーツ男
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暗殺が失敗し、最初の飛行機内で席に座っている際、降りた後の空港窓口、空港ラウンジでスーツにサングラスの男の足を見ます。
見つめる男の足が動いていたので何かの合図かと思ったのですが、その後特に触れられず。
ただ、追手を警戒していただけなのか・・・
- 証拠隠滅の仕方
-
使用した洗面台や物を捨てる際、アルコールのような液体をスプレーでかけ証拠隠滅をします。
ですが、拳銃を捨てる際に素手で握りながらスプレーをかけており、素手が触れている部分にはスプレーがかからず、そのまま捨てています。
指紋がない設定なのかと思いきや、扉の取っ手部分を拭く描写はあり「え、どっち?」と困惑気味です。
- 猟師と熊
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綿棒みたいな女がレストランで猟師と熊の例え話をし、聞き終わったキラーが、それまで少しも表情を変えず対面していたのに目を伏せ息を吐きます。
キラーは何が言いたいのか理解したようでしたが、私には何を言いたいのか分かりませんでした。
- 背中を向ける
-
パートナーがいるわけでもないのに、標的である相手に背中を向けているのは違和感でした。
命のやり取りがあるシーンで普通に背中を見せているのは、今までの経験からの余裕なのか、キラーをやり手の暗殺者として見せたかったあえての演出なのか。
個人的に凄く不思議な光景でした。
最終的に理解しきれずモヤモヤと残るシーンでした。
ザ・キラー(2023年の映画)のみんなの感想・評判
Netflixの『ザ・キラー』を見た世の中の人たちはどんな感想を持ったのか、感想や評判を紹介していきたいと思います。
『面白かった』『面白くなかった』という感想に分けて紹介していきますね。
面白い!という口コミ感想
空気感が良い◎
ザ・キラー観ました。
— カルロスあきお (@a_karurosu) November 15, 2023
Netflixで鑑賞。
「計画通りにやれ 予測しろ 即興はよせ」
派手さはないが渋みがあり意外としっかり没入して観れました。 pic.twitter.com/H1lxGCoSeK
#ザ・キラー
— Tom@映画垢 (@movie_watcjer) November 16, 2023
この空気感!!良いねぇ。かっこいい。凄く好み。フィンチャーの職人技が光る,隙もないし肩の力が抜けた粋な作品だ。台詞選びも音での緊張感の演出も実に秀逸。そこに一流には一歩届かない殺し屋の人間臭さと緩さが絶妙に絡んでいく面白さ。極め付けはあのエレベーターのシーン。最高だった pic.twitter.com/nqdMgzXSxi
デビット・フィンチャー監督の独特な空気感にハマる人が大多数!
コメディ??(笑)
「ザ・キラー」
— ダオン (@daon08080832) November 16, 2023
ミスによって追い込まれた殺し屋がそのミスを帳消しにする為に片っ端から殺しして殺して殺しちゃうよ😱
全編フィンチャーらしい雰囲気やのにやってる事めちゃくちゃコメディみたいでワンコに一番追い込まれてるのは笑うしかない😊
面白いけど変な映画🤣🤣🤣#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/tMZjuWZ5Yk
ザ・キラーのかっこいい最高潮は序盤のくそ長ルーティンとモノローグで、そこ失敗するんかい‼︎からマイケルファスベンダーのシリアスぢからでコメディにならずに済んでる絶妙な空気感の映画になってくんですよね
— akase (@kikuyakko128) November 23, 2023
『ザ・キラー』
— Heartland (@tamakana8) November 15, 2023
おもしろいっ!まさかのブラックコメディ。殺し屋のニヒリズムと流儀「予測しろ…即興はよせ…誰も信じるな…」集中のルーティンにスミス🎸? そしてお題目ばかり唱えて雑念が多すぎない?熟練者が「私は熟練者だ」なんて言うかなとか(笑)「殺し屋」のステレオタイプを破ってくる。 pic.twitter.com/Tu4dHtrsEj
空気感は終始シリアスなのに時々頭をかすめるコメディの4文字。でもそれがマイナスになっていないのが凄い!
ひどい・つまらない!という口コミ感想
ザ・キラーは面白くない、つまらないという感想がほとんどありませんでした。
「分からない」や「微妙」の声が多かったのでそちらを紹介していきます。
よく分からない…
ザ・キラー
— 真矢 (@night_song246) October 27, 2023
えっ?!ちょっ分からない…
何に対する復讐?
・ドミニカの別荘の妹?
・最初ターゲットミスったから雇い主にやられる前にこっちがやる?
我に理解力がないせい?
ただBGMの使い方と室内での照明の当て方はフィンチャー健在のトーン
仕事の際、精神統一をザ・スミスに統一してたのは笑 pic.twitter.com/MbUDDk6yda
「ザ・キラー」、予想していたものと提供されたものが全然違うというか、本人はハードボイルドのつもりなのに他人から見るとハードボイルドの着ぐるみ被った人がブツブツ呟いてるだけみたいな、笑っていいのかいけないのかよく分からないところがモヤモヤする。
— ai (@iggiedog) October 29, 2023
悪くないけど微妙…
ザ・キラー観た。面白くなくはないけど、辛気臭い007って感じで微妙。殺し屋の心理がメインで描かれてるけど、全体に情報をどうやって調べてるのか謎だし、敵のセキュリティもザルだし。
— やち (@hakunetsuko) November 18, 2023
ネトフリの『ザ・キラー』観たけど微妙だった
— リコリス a.k.a. UnnLycoris (@Unnamed_Lycoris) November 14, 2023
なんかキャラの深掘りがイマイチだし、主人公の凄腕暗殺者感がほとんどなくて残念だった(他作品で目が肥えすぎ?)
砂の惑星のようなシリーズ作品の一部映画化のような気がしなくもない
あと、なんだかフランスだかイタリアの言葉回しっぽさが際立ってた
「ザ・キラー」
— たくひら (@7HvvuXTpaJmtbbZ) November 14, 2023
うーん、自分にとってはフィンチャーが作ったブロンソン「メカニック」な面白くなくはないんだけど…な微妙な殺し屋映画。
章立て構成になっているが、ティルダ・スウィントン様が出演する以上、彼女とファスベンダーが相対する章が実質クライマックスかつそこだけが完成度高いなとは pic.twitter.com/EVoSyXanXX
面白くなくはないんだけど…という声が多かったようです。
感想・評価のまとめ
Netflixの映画『ザ・キラー』の感想・評価を書かせていただきました。
冒頭は飽きてしまい眠くなってしまいますが、そこを我慢して見る価値はありました!
デビッド・フィンチャー監督×サスペンスなので万人受けはしませんが、好きな人にはとことんハマる映画だと思います。
1人でじっくり見るのがおすすめな作品です。
デヴィッド・フィンチャー監督の作品は、U-NEXTで観ることができます。
- ベンジャミン・バトン
- ソーシャルネットワーク
- ドラゴン・タトゥーの女
- ファイトクラブ
- セブン
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※本ページの情報は2024年1月時点のものです。最新の配信状況は上記↑U-NEXTのサイトにてご確認ください。