映画『哀れなるものたち』を実際に観た感想を述べ、作品の評価をさせていただきます!
面白いのか・面白くないのか、視聴した人はどんな感想や評判なのかも気になるので調査しました。
- 『哀れなるものたち』の評価
- 『哀れなるものたち』を観たネタバレ感想レビュー!
- 『哀れなるものたち』のみんなの口コミや評判!つまらない?面白い?
『哀れなるものたち』は、映画館の上映予告などで気になっていて、観ようと思っていた作品の1つです。
141分と、やや長めの上映時間ですがストーリー展開などに引き込まれて尺の長さは気になりませんでした。
なんとも言えない余韻、そして凄いものを観た!と思える、とても印象的な映画です。
グロいシーンや性的な描写が多いので、観る人によっては微妙かもしれません。
『哀れなるものたち』のネタバレ感想と評価レビュー
当サイトの評価 | 4.0 |
『哀れなるものたち』の感想を率直に言いますと、とてもよかったです!
エマ・ストーンの演技は、予想以上に凄くよくて改めて素晴らしい女優さんだと思いました。
個人的な感想は以下です。
- エマ・ストーンの怪演ともいえる素晴らしい演技
- シュールで奇妙でファンタジーな作品
- ベラに翻弄される男たち
- 性的シーンやグロいシーンが多過ぎる
この映画は、特に賛否両論が分かれますが個人的には思い出してみても、イマイチな点は1つぐらいでした。
独特な作品ですので、人によって感想は違いますが、私の好みには合っていました!
上から順に1つずつ感想を述べていきますね!
エマ・ストーンの怪演ともいえる素晴らしい演技
『ラ・ラ・ランド』で賞賛を集めたエマ・ストーンの、新たな一面に圧巻です!
エマ・ストーン演じる、ベラは身体は大人でも中身は幼児で、ぎこちなくヨチヨチ歩きで登場します。
もう、この段階で普通ではない何か奇妙な感じが伝わってくるのです。
知性を学び、好奇心が生まれたベラは、自分の中にあるワクワク感が弾けるような表情や行動、これもよかったです!
そして、屋敷を出てからの自由奔放な演技、娼婦をしていても罪悪感など微塵もなく、「これからは女が男を選ぶのよ」と言い放つ演技は、ベラそのものだと思いました。
ベラは、エマ・ストーンにしか出来ない役だと思いました!
シュールで奇妙でファンタジーな作品
この作品は、賛否両論だと思います。
苦手な人もいるでしょうし、感性的にも好みという人もいるでしょうが、私は後者です。
私が意外性である意味ショックを受けたのは、ベラ誕生の過程でした。
身重でありながら投身自殺を図ったベラに、胎児の脳を移植したのは父と慕う外科医であり科学者のゴッド(バクスター)なのです。
胎児の脳を移植だなんて、考えたこともありませんし衝撃で、思わず自分の身に置き換えて想像してしまいました。
この真実は、そんな事をしていいのかという怖さを感じずにはいられませんでした。
シュールで奇妙でファンタジー、というのは私が思うこの作品の全体像の感想です。
ベラがアルフィーにヤギの脳を移植し、庭で四つん這いで草を食べる近くで優雅に本を読むベラという絵図は、シュールに感じました。
ベラ誕生の経緯は、かなり衝撃的で想像を超えるものですね!
ベラに翻弄される男たち
ベラの周りには、いろいろな男性たちが登場します。
- ベラに恋をし結婚を申し込んだ、ゴッドの助手で医学生のマックス
- そんなベラを誘惑して、駆け落ちしてしまう弁護士のダンカン
- 自分の妻になるはずだった、ヴィクトリア(ベラの本来の名前)を連れ戻すアルフィー
マックスは、ベラと婚約しても、止まらないベラの好奇心は外へと飛び出すもののラストシーンでベラと共にいるのは、ある意味マックスは幸せなのだろう、と思いました。
ダンカンは、ベラを外の世界に引っ張り出したものの、次第に上下関係が逆転してベラがダンカンに手を上げ驚く姿は、なんだか面白かったです。笑
アルフィーが、残虐かつ暴力的な男だと思い出し自殺を図ろうとした事を思い出したベラは、逃げようとした時にアルフィーの脚を撃ちますが、自業自得ですね。
男たちは、美しいベラに翻弄(ほんろう)されていた気がします。
でも、外の世界を知り自我に目覚め強い女性となったベラは、男たちの思うようにはなりませんでした。
ただ、家に中に閉じ込められゴッドに反発するかのように飛び出したものの、ゴッドの最期を看取る看取る様子からしてもベラとゴッドの父娘の愛は本物だったと感じました。
男たちを翻弄させながらも、我が道を突き進むベラは魅力的かつ強い女性ですね!
性的シーンやグロいシーンが多過ぎる
ベラが性に目覚めて、そして娼婦になって性的シーンも必要で重要だとは思います。
ですが、最初のうちはまだしも、性的シーンあまりにも多過ぎませんか!?
R18指定とは言え、しつこいぐらいにあって段々と飽きてしまいました。
内容的にも、けっこう激しくてエマ・ストーンがよくこの役を引き受けたとの話題もありましたね。
また、グロいシーンもなかなかキツイです。
ゴッドのリアルな人体実験、解剖、内臓や脳の移植など、リアルで苦手な人は見たくないと思います。
これらのシーンからして、ご家族やカップルでの鑑賞は控えた方がいいのでは?と思いました。
『哀れなるものたち』のみんなの感想・評判
『哀れなるものたち』を観た人たちはどんな感想を持ったのか、感想や評判を紹介していきたいと思います。
『面白かった』『面白くなかった』という感想に分けて紹介していきますね。
面白い!よかった!という口コミ感想
エマ・ストーンが凄い!
哀れなるものたち見てきましたけど想像してた感じと違った……エマ・ストーンの女優魂すごすぎる pic.twitter.com/OYIalFLib3
— まころ〜 (@mobmkr) February 23, 2024
哀れなるものたち、なんだか凄い映画だった。2時間半、全然長く感じなくて圧倒されてるうちに終わってしまった。エマ・ストーンが無茶苦茶良かった。衣装もほんと素敵。
— ヨシコ (@yosicoy) February 24, 2024
哀れなるものたち 面白かった…最後の最後まで目が離せなかった。観ててハラハラしたけど自分で切り拓いたベラは偉い。乳児から成熟した女性まで演じきったエマ・ストーン立派。
— そら (@cherie_leau_) February 24, 2024
英国アカデミー賞では主演女優賞を受賞!アメリカのアカデミー賞でもノミネートされていますね!
シュールな世界観がよかった
ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』見てきました。吉田にとっては予想以上にシニカルで強烈でしたが…壮麗な映像とシュールな世界観が面白かったです。。 pic.twitter.com/FHC1PKj8Fs
— 吉田酢酸先生 (@sakusansensei1) February 20, 2024
『哀れなるものたち』試写。やっぱりヨルゴス・ランティモス好き!シュールな世界観がたまらない。フランケンシュタインを彷彿とさせる衝撃的な設定で、ヒロインの変化にぐいぐい引き込まれる。アンバランスなほど大きなパフスリーブの衣装、絵画的な背景、品種改良された動物たちなど美術面が強烈。
— asako ikebe (@asapu918) December 5, 2023
「哀れなるものたち」鑑賞。エマ・ストーンの熱演?怪演?に目が奪われる。オスカー主演女優賞最有力も宜なるかな。シュールでユニークな世界観。観たあと誰かと話したくなる映画。怪作かつ傑作!
— kimuro (@DEEPFUNK1) February 11, 2024
まさしく、シュールで奇妙で不思議な世界観に引き込まれます!
ベラの衣装が素敵
『哀れなるものたち』鑑賞。いやー、めちゃくちゃ面白かった。感想まだまとまってないですが、主演とプロデュースを勤めきったエマ・ストーンは大した女優だなと畏敬の念を抱いた。あと衣装、美術が素晴らしすぎる。ポワン袖、フリル、膝出しのコード真似したくなる。髪の毛も黒くしたくなった。傑作! pic.twitter.com/sbjl8oSe5Q
— ガーリエンヌ (@girliennes) January 28, 2024
哀れなるものたち2回目行ってきました!
— ちゃーすけ (@_film_like_) February 24, 2024
今回は装飾品や衣装に注目して見ることができて2回目も楽しめました!! pic.twitter.com/eePiiDzA1l
『哀れなるものたち』のドレス(左)のパフスリーブがアルマジロの背中っぽくていいなと思ったけど、右の衣装もアルマジロっぽくていいよね。本当にどれも美しかった。 pic.twitter.com/SLEwTGr1ar
— Kerberos (@Kechiburi0307) February 22, 2024
ベラの衣装は、どれも素敵でした!パフスリーブが彼女の生き方の象徴に見える事さえありました♪
面白くない、ここはイマイチという口コミ感想
『哀れなるものたち』は、つまらないという感想はほとんどありませんでした!
エログロでも面白かったという人も多いですし、人によって苦手だという人もいます。
一部声が上がっていた感想について紹介しますね。
とにかく面白くないという酷評の声
哀れなるものたち、見た。面白くない。胎児の脳を取り込んだ事による肉体と精神年齢とのズレで生じる問題がほぼほぼセックスと下ネタしか無い胡散臭さ。実在感がない。外界との接触による成長の見せ方も全然段階を踏めてない
— バナ (@banatachi23) February 10, 2024
哀れなるものたち、全然面白くない。
— ふーき (@youhavechangedq) February 2, 2024
色んな経験をして成長するベラはわかるとして、それを踏まえて過去の権威としてのブルジョアに縋って生きていく。おまけに医者になりたい?え?なんで?そんな終わり方?何を学んできたの?冒険を放棄するんだね安寧を見つけたら。
『哀れなるものたち』観た。母親の身体に胎児の脳味噌を移植して蘇生させるという設定だけは面白い。そんな奇天烈なアイデアから立ち上がる物語が「純粋な生き物の目を通して見た世間の良識のおかしさ」を描くことに終始しているのが本当につまらない。周囲の登場人物の描き方も浅薄。
— フルチ流血夫 (@beyon_beyond) February 8, 2024
大半の人が面白かったとの感想の中、かなり否定的でシビアな感想もありますね。批判したい人の気持ちも分からなくはありません。
性的描写が気になる
『哀れなるものたち』
— azu (@moon_river__) February 19, 2024
一度死んだものが、科学者の都合や野望によって、勝手に生き返され、男性の手中のなかで隔離して育てるも、ある頃に本人の意思を尊重するといって、野蛮な男に引き渡す。主人公ベラは強く生きて、最後は最高の皮肉が待ってるから、そこは救いがあるけど、性的描写は不快です。 pic.twitter.com/Ymr7H4h1ZA
「哀れなるものたち」原作も映画も
— Dollhouse Noah (@cybele_n) February 8, 2024
ベラの願いは自由であることと同時に世界が良くなること
小説では社会の部分も多かった
映画では性的自由がめちゃくちゃ強調されてたけど、R18にしてまでやりたかったてことかな
美術作品として素晴らしいので年齢制限もったいない pic.twitter.com/UovW5mikNS
「哀れなるものたち」観てきたんだけどさあ、この映画からフェミニズムを読み解くには事前知識がいくらかないと無理なんじゃないかなあ…何の予習もなしに観たら奇抜なポルノ映画としか写らない可能性もあると思った。わい的には幼児への性的虐待シーンにガッッッッッツリ時間割かれるのがキツかった。
— ふゆ柴(@DbAnKzX184JqY6) January 30, 2024
性的描写は必要だと思いますが、多めなので不快だと感じる人もいるそうですね。
感想・評価のまとめ
『哀れなるものたち』の感想や、鑑賞した人たちの声をご紹介しました!
この作品は、ベラの成長と冒険の物語とも言えますね。
エマ・ストーンの演技、街並みや風景、衣装、不思議な世界観は人々に凄い映画を観た!と余韻さえ残ります。
ところで、タイトルの哀れなるものたち、とはいったい誰の事だと思いますか?
少なくとも、好奇心に満ち溢れ自分というものを持っているベラのことではないと思いました。
ベラは、勉強熱心でありゴッドのように科学者になるのだろうと思います。
私もですが、観た方たちの心の中に残る作品になりましたね。