韓国映画『ビニールハウス』を実際に観た感想を述べ、作品の評価をさせていただきます!
面白いのか・面白くないのか、視聴した人はどんな感想や評判なのかも気になるので調査しましたよ。
- 『ビニールハウス』の評価
- 『ビニールハウス』を観たネタバレ感想レビュー!結末が衝撃…
- 『ビニールハウス』のみんなの口コミや評判!つまらない?微妙?
韓国映画『ビニールハウス』は、キャッチコピーに半地下はまだマシとありますが、半地下よりもひどい状況ってあるのか?と最初思いました。
ですが、本当に韓国ではビニールハウスで暮らしている人がいるようで、社会問題となっている貧困と介護を扱った内容に驚きました。
ラスト結末は想像を越えた悲惨な内容!途中から急展開する内容に引き込まれました!
韓国映画『ビニールハウス』のネタバレ感想と評価レビュー
当サイトの評価 | 3.5 |
『ビニールハウス』の感想を率直に申し上げると、普通に面白かったです。
理不尽さは感じるものの、韓国映画らしさも感じました。
個人的な感想は以下です。
- キム・ソヒョンの演技
- ビニールハウスは、特に困らない?
- 意外な方向への展開に衝撃
- ラスト結末に驚きを隠せない!
ネットでは様々な感想がありますが、私は悪い感想は持ちませんでした。
強いて言うなら、半地下はまだマシ…では無い、と思ったぐらいですね。(笑)
上から順に1つずつ感想を述べていきますね!
キム・ソヒョンの演技
まず、主演のキム・ソヒョンの演技力がよかった!
トークイベントなどで、来日した彼女の写真などからは、綺麗な女優さんだなというイメージでした。
今作品でのキム・ソヒョン演じるムンジョンは見るからに苦労をしながら働き、少年院にいる息子と2人で暮らす事を夢見る母親。
ですが、彼女は時として悲壮感も見せるし、自分の顔やお腹を殴る自虐行為に走るのは、もはや役柄に入り込んでいるとしか思えません。
辛そうな顔、気だるそうな顔、穏やかな顔、意志を持った顔、困った顔など色々な表情も見せてくれます。
また、ムンジョンが、ひたすら床を拭くシーンが何度かありますが、その掌に込められた力から、様々な感情が伝わるのが印象的でした。
まさに、薄幸ながら艶っぽい魅力が出ていました!
ビニールハウスは、特に困らない?
韓国では、実際にビニールハウスに住んでいる人々もいるそうですが、想像していたものとは違っていました。
雨風がちゃんと防げるのか、破けたりしないのか、床はしっかりしているのか、など暮らしていくには大丈夫なの?と思ったのです。
ビニールハウスと聞くと、透明で野菜などを育てるという日本のイメージと違い、真っ黒で大きくてポツンとあるのに存在感があり、不気味なインパクトを感じます。
しかも、家具や電化製品まであり暮らしていく上で不便さもなさそうで、これまた意外。
でも、人が住んでいるとは知らずに入り口に車を停めて、イチャイチャしていたカップルが驚いていたという事からも、本来は住居としてではない事がわかります。
ムンジョンは、このビニールハウスを出て帰ってくる息子と暮らす事を夢見ていたんですよね。
意外な方向への展開に衝撃
ムンジョンが、老夫婦の家政婦として通って痴呆の妻ファオクの世話を献身的にしても、暴れられたり、唾を吐きかけられたりするのは、やるせないものを感じました。
ある日、ムンジョンがお風呂に入れていた時に暴れられ、頭を打ちファオクは死んでしまう…これが、悲劇の始まりです。
咄嗟に遺体を包んで運ぼうとしていた時に、夫である盲目のテガンが、遺体の足元スレスレのところを通るのが、本当に触れそうでヒヤヒヤ!
その後、こともあろうにムンジョンは自分の痴呆の母親をファオクの代わりにするなんて!
テガンが、隣に座る妻の手を触り、顔に触れ、自分は妻がわからなくなる程に痴呆が進んでいたのか?と、ショックを受け、それがまた悲劇となるなんて…。
テガンが妻(ムンジョンの母親)を殺してから、自分も命を絶ち心中という選択をしたのは悲しさしかありません…。
無関係の人たちが、どんどん死んでいく事にムンジョンは耐えられなくなっていたのでは、と感じます。
殺人ではなかったのに、ムンジョンは動揺のあまりの行動に出たのかも知れないけれど、結果として自分の母親とテガンの命まで亡くすのは、観ていても重く苦しいです。
ラスト結末に驚きを隠せない!
ムンジョンはビニールハウスに隠していた遺体も、何もかも失くしたい思いに駆られたのか、心ここにあらずといった状態で事もあろうに火を放ったのには驚きました!
しかも、少年院から出た息子のジョンウと、その仲間たちが隠れていたのを知らずにという、とんでもないラスト!
火を放ったムンジョンが、ビニールハウスを振り返るシーンが印象的で、後に更なる重苦しい現実知る事になるのだと思います。
愛する息子まで殺してしまい、気付かなかったとはいえ、取り返しのつかない事をしてしまったのは言葉も出てきません。
韓国映画『ビニールハウス』のみんなの感想・評判
『ビニールハウス』を見た世の中の人たちはどんな感想を持ったのか、感想や評判を紹介していきたいと思います。
『面白かった』『面白くなかった』という感想に分けて紹介していきますね。
面白い!という口コミ感想
キム・ソヒョンの演技力がいい
もう始まってますが(僕はオンライン試写で観た)イ・ソルヒ監督『ビニールハウス』。これぞ韓国映画というべき、救いの無さぶっちぎりの作品。とにかくシナリオが凄まじく、特にラストの畳み掛けるような展開はやり過ぎだよあんまりだと思いつつも感心?した。主演のキム・ソヒョンはじめ俳優も良い。
— 佐々木敦 (@sasakiatsushi) March 16, 2024
映画「ビニールハウス」面白かった。「半地下はまだマシ」のキャッチコピーにやられました。宣伝うまいw
— ayano (@tokyo_ayano) March 29, 2024
悪気はなくとも、いろんな出来事が負の連鎖で続く。あの容赦のなさ、ダークさ、さすが韓国映画。 ヒロインが薄幸そうな美人さんなのもいい。そして意外とビニールハウスは住みやすそうだったw pic.twitter.com/VcxukfgCV2
#ビニールハウス
— 時計台 (@Hgw7aXWrvBMJCy6) March 30, 2024
終始、重たい内容の映画でした
人は、誰にも言えない闇を抱えて生きているが、今作で描かれる闇は、リアルで明日は我が身と感じずにはいられないものだった。
主人公のムンジョンを演じたキム・ソヒョンさんの気丈で冷徹さを兼ね備えた演技力は、一見の価値ありですpic.twitter.com/NGfAcPOWbu
難しい役柄ですが、キム・ソヒョンの演技の評価は高いです。
怖くて凄い
ビニールハウス
— あめやさん (@Star05397395) April 6, 2024
怖えぇぇぇ〜〜〜
過去いち怖いかも
あっという間の110分
ありえない話をありえるように表現しちゃう韓国映画凄い。
映画ビニールハウス、「韓国映画のほのぼの老人モノ」としてのクオリティも高くて、ある老人の物語として見たとき、かつての友人や、自分を診てくれる長年の友人である医者とのやりとりや、物語の終わりまで、それだけで成立する、良い話なんだけど、それを最悪なサスペンスと平行してて、まあーー凄い
— あした (@karasumanime) March 26, 2024
ビニールハウス。
— ミナミ@デレ1696-RES16-ウマUE1 (@minami_sasa) March 21, 2024
韓国からは魂にグイグイ迫ってくる映画がしばしば出てくるのだけど、これはまた凄いですね・・。ある仕掛けで今村昌平か!?と思ったけど、こう展開するという大枠は見せた上で連鎖と容赦のなさでさらに厳しいところに到達したなと。
韓国のサスペンス映画は、日本とはまた違った心理的怖さを感じます。
ひどい・つまらない!という口コミ感想
『ビニールハウス』は面白くない、つまらないという感想と言いますか、半地下と比べられたり、救いようのなさが気になるという声もありました。
一部声が上がっていた感想について紹介しますね。
半地下と比べて不完全燃焼
ビニールハウス、んーーー不完全燃焼……な映画でした。面白かったんだけど…
— ai (@ai_42omo) March 17, 2024
半地下はまだマシって銘打ってるから言うけど半地下の方が断然面白かったな…
次は「ビニールハウス」
— きりあん (@NS_0328) March 23, 2024
韓国映画らしい作りだった。
煽り文の半地下はまだまし的なのがあったけど、ビニールハウス生活は割と快適そうに見えた。
結局いろいろどうなったのかはこちらに投げられた感じだったけど、相変わらず誰も幸せになれない展開。
期待し過ぎだった。
『ビニールハウス』鑑賞。すごく期待してたんだけど「こういう筋書きで進めよう」という机上のシナリオに沿って進んでいく物語のようでリアリティが感じられなかった。「半地下はまだマシ」とパラサイトと対比したキャッチコピーがついていたけど、この映画は一言で言って「匂いのない映画」だった。
— Wisteria Shade (@WisteriaShade) April 2, 2024
作品自体、半地下をあえて引き合いに出した感じもします。
希望の持てない負のスパイラル
映画「ビニールハウス」。”半地下はまだマシ”と宣伝フレーズにあるが、あの「パラサイト 半地下の家族」と違い、最初から最後まで、笑いも救いもない、負のスパイラルが展開していくサスペンス映画。
— M Emiko (@MarineWater) March 28, 2024
韓国映画「ビニールハウス」、ラジオの映画評で負のピタゴラスイッチと表現してたけど、まさにそんな感じ…。何このラストの展開…希望がない!
— しとし (@aenega) March 26, 2024
こんな展開…待ってた!!!!
映画
— kiki_HN (@tksi1103) March 20, 2024
45.ビニールハウス
貧困で息子と一緒に住むために
介護の仕事で稼ぐまでビニールハウスに
住む話 中盤のある出来事から一気に
不幸の連鎖が続き凄い展開になって
切れ味よく終わった おじいさんは
後半ずっと恐怖だったろうなー
展開の驚きや、負のスパイラルだという感想もありました。
感想・評価のまとめ
『ビニールハウス』は、まさしく負の連鎖だと思います。
ファオクが暴れて頭を打った時に、なぜ救急車を呼ばないの?
この段階で、流れが変わって悪い方へ悪い方へと進み止まらなくなったのですから。
テガンは、盲目であるがゆえに普通の人以上に敏感なはずなので、妻の手や顔がどこか違うのは気づきそうですが…
ムンジョンが、ビニールハウスを燃やしたあとの事を知ったら彼女は壊れてしまうに違いない、いや既に壊れていたのでしょうか。
辛く重い作品ではありますが、よく出来ていると私は思います。
また、イ・ソルヒ監督は29歳という若さで、脚本と編集も手掛けた女性で今後が楽しみな方だと思います。