映画『首』を実際に観た感想を述べ、作品の評価をさせていただきます!
面白いのか・面白くないのか、視聴した人はどんな感想や評判なのかも気になるので調査しましたよ。
- 映画『首』の評価
- 映画『首』を観たネタバレ感想レビュー!
- 映画『首』のみんなの口コミや評判!つまらない?微妙?
北野武監督の映画『首』は、本能寺の変をテーマに北野武節炸裂の作品です。
織田信長が歴史で語られているよりもかなりイカれており、生き様も刹那的で狂気を感じます。
脇を固める歴史上の登場人物たちも大クセ!!
結末は、本能寺の変ってそんなんだったの!?と思わず声が出てしまうような展開に大興奮でした。
人間関係に付いていけないと、わけが分からないとも思いますが、すごいよく出来た騙し合いでした!
映画『首』のネタバレ感想と評価レビュー
当サイトの評価 | 4.3 |
映画『首』の感想を率直に申し上げると、歴史上の人物って意外とアホなん?って感じました。
歴史の授業は好きじゃなかったけど、こんなハチャメチャな騙し合いが起きていたなら興味津々だったのにな。
個人的な感想は以下です。
- 織田信長、理不尽すぎて最早面白い
- 北野武節炸裂で笑える!
- キャラクターがクセありすぎ
- そんなに!っていうくらいアホが多い
上から順に1つずつ感想を述べていきますね!
織田信長、理不尽すぎて最早面白い
織田信長の勢いが半分以上を占める『首』。演じている加瀬亮さんの変貌ぶりがもう怖い!!
ゲイで残虐でサイコパスな織田信長を見事に演じていますし、人を傷つけることを厭わない姿はまさに「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」というより、「鳴こうが鳴かまいが知らーん!ええ度胸じゃー!死ねー!」って言いそう(笑)
自分に従う家来たちにも暴力・暴言のオンパレード!信長のクソ息子たちも信長イズムを引き継いでいるのか偉そう。
コンプライアンス大無視!パワハラ上司の頂でした。
良いポジションが欲しいから思ってもないのに必死にごますっている家来たちも家来ですけどね。
あの時代は天下を取ることが一番だったのは、分かるけど政治の世界に首さえ取れば農民やら抜忍やら、坊主まで参戦できるんだからまさに乱世!
信長も最初からああだったのか、どうだったのかあまりにもありえない世界に闇落ちしてしまったのかな?
狂言を鑑賞しながら「この世の奴ら全員血祭りにしたあとに自分の首はねたらスッキリするだろうな~」っていうセリフが凄く悲しかった。
狂気を孕みながらも刹那的に生きている信長の心の声が聞こえた瞬間でした。
信長は最期家来だったスペイン人に恨みを買い、首をはねられて終わります。本能寺の変を根幹を揺るがすびっくりすような最期でしたが、信長が望んだ刹那的な最期でもありました。
凶暴性と脆さのバランスを上手く演じていた加瀬亮さんスゴイです。
北野武節炸裂で笑える!
映画『首』は、北野武監督のらしさが、そこらかしこに散りばめられた作品でした。
北野武さん自身も信長に仕える秀吉の役で出演していますが、他の家来たちと違って農民出身の秀吉はかなり年下の信長にサルと馬鹿にされあまり相手にされていません。
そんな中でも、出世意欲がなさそうに振る舞う秀吉。飄々としながらも、実はめちゃくちゃモヤモヤしていて弟の秀長、黒田官兵衛との掛け合いはかなり現代的で笑えます。
北野武監督が描く、あの時代の人間の命の軽さ。もう不気味さや恐怖を通り越してコミカルにさえ見えてきます。
斬首され川に転がる死体の首から這い出てくる蟹なんかは、あの時代の人間の愚かさを嘲笑っているかのようにも見えました。
そして、さらに切腹する武士の切腹前の余興に対して「さっさと死ねよ」そして秀長の「まだやってるの!?」に敬意なし(笑)
北野武さんがいつか読んでいた祝辞を思い出すような…シュールな掛け合いに惹き込まれました。
この映画で一番策士なのは秀吉で間違いないのですが、黒田官兵衛、秀長も最高で良いトリオ。
字が読めない秀吉に信長の密書を読む場面では、秀長に「大きい声で読むな」と言い手紙を見せたら「字読めねーのしってんだろ!」と。
秀吉の悪口が書いてある手紙を秀長が顔色を伺いながら読む場面は爆笑でした。字読めないからね…。
あの変な死にたい村の大王様たちも北野武監督らしさがありました。
キャラクターがクセありすぎ
信長・秀吉・家康・村重・曽呂利など大クセの集まりな『首』
光秀だけが、普通に見えるのですが…もう分からん(笑)そもそも光秀もとんでもないゲイだし。
曽呂利の空気を読む力は、この世界を生き抜くためにとても役立っており、大クセメンバーに実害を受けることもなく比較的最後の方まで生きていましたね。
あそこで逃げたのも正しい選択だったけど、最後は曽呂利もマークしてなかったジジイに殺されてしまいました。
結局全員クセでした!利休界隈もダイナミックに動いてないだけでやばそうだったもんね~
信長さんは、かなりアレだったので置いといて家康のたぬきジジイもたぬきというだけのことはあり頭いい!
あの時代の武将には珍しいプライドのなさ。荷物持ちに紛れて生存!次々に影武者を使うところは服部半蔵という優秀な部下の案?
光秀も家康は「醜女と鯛が好きです。」と意外と大悪口を信長に言っていたり、秀吉は家康の草履を池に放り投げるし、結構馬鹿にされていたのはたぬきジジイだったからなのでは…。
しかも家康死んでないんですよね!
そんなに!っていうくらいアホが多い
『首』に出てくる歴史上の重要人物たちは、何だかみなさんアホばっかりで…もうちょっと考えて!という場面が多かったように思います。
まず、信長を慕いまくる村重や光秀ですが信長がゲイのせいでボーイズラブ状態になっており、恋の敵みたいに3人で愛憎渦巻いています。
信長にボコられハゲと言われ、説教坊主と暴行された挙げ句、そのハゲ頭に痣ができた時も秀吉に「愛情です。」とのたまう。
光秀ってDVの起源なの?
その直後に信長の手紙を読んで光秀は信長に謀反をすることを心に決めます(笑)さっきまでの愛はどこいったんだよ。
そして、秀吉とその弟、家来に翻弄される歴史上の人物たち。秀吉も人心掌握には長けているわけではなく、むしろ下手くそ。なのに何故か騙されるきゃつら!
そんなにアホでどうやってこの地位まで上がってきたんだよと不思議になります。
そして為を殺した茂助がもう心配なくらいアホなのに最後まで生き残っていて逆に感心!茂助が生きて、光秀が死んでるなら策略とか頭脳とか何も関係ないじゃん!
歴史映画として見たらいけないのかもしれませんね…
映画『首』のみんなの感想・評判
映画『首』を見た世の中の人たちはどんな感想を持ったのか、感想や評判を紹介していきたいと思います。
『面白かった』『面白くなかった』という感想に分けて紹介していきますね。
面白い!という口コミ感想
実際にはこうだったのかもと思っちゃう
映画「首」
— ポップの世紀 (@popnoseiki) June 22, 2024
明智光秀の「本能寺の変」を中心とした時代劇のパロディ
大量の首、大人数の影武者、侍たちの無駄死に、と命の重さの軽いことこの上なし!
キャラクターもリアリティをまったく無視しているものの、もしやこれが戦国時代のリアルなのかもしれないと思えてくるから不思議
加瀬亮本領発揮! pic.twitter.com/7mt5jsjVOA
ネトフリで今日から配信がはじまった北野武監督作品『首』を観てる。
— トモヤ🐾🐈⬛映画好きと繋がりたい (@tomoya_cinema) June 20, 2024
このブラックジョークというか、悪意(褒めてます)というか、スゴいね!
もちろん映画的な脚色はふんだんにされてるんだろうけど、当時はむしろこっちの方が現実に近いという話もある。
僕らは大河ドラマとか見過ぎてるのかも。 pic.twitter.com/dxS56v1lm7
Netflixで配信された『首』を観た。あまりにも面白すぎて2周してしまった。加瀬亮はアウトレイジから本当に面白い役者さんだなぁと思い、本作も楽しませてもらった。そして大森南朋&浅野忠信の"殺し屋イチ"コンビに挟まれて楽しそうにしている北野武監督ズルいぜコノヤロー🤣光源坊と狐巫女も好き🦊 pic.twitter.com/208eP87oMr
— ぶらっく (@black06011) June 22, 2024
演者さんたちもすごいし、実際にはこうだったのかもと思っちゃいました。
北野ワールド炸裂!
北野武監督の「首」観ました。
— まつおさん (@matsuosan_games) June 21, 2024
この映画をどう捉えるかは人それぞれだと思うので、ここでは僕なりの捉え方をさせてもらうと、これさ、完全に風雲たけし城なんだよねw
名を残したい芸人や素人が爪痕を残そうと必死になってもがく姿を見て笑ってるビートたけしさんと秀吉の笑い方完全に同じなんよw pic.twitter.com/Vh1N0jYgRB
Netflix映画🎬鑑賞
— たかさんだよん💗(@a0103279) June 22, 2024
「首」
織田信長の家臣・荒木村重が謀反を起こす。信長は明智光秀、羽柴秀吉に捜索命令を下す。秀吉はこの騒動に紛れ信長と光秀を陥れ天下を狙う
狂った戦国時代 狂気の沙汰の連続
本能寺の変を舞台に北野ワールドが炸裂
是非ご覧下さい😎
★★★★☆4️⃣ pic.twitter.com/bl80PAipmJ
北 野 武 監督 の「首」 の本プロモーション映像を遅ればせながら視聴。完成発表の舞台でも衆道の話を忠誠心と結び付け理由付けされてたが単純に弥助に信長が掘られるシーンや膝枕されてるシーンなんかはツービート時代から持ってる監督独特のブラックユーモアの笑いに通じる「らしさ」を感じた。 pic.twitter.com/UwQzZX5J6d
— (@free17774060) May 26, 2023
北野武監督作「首」観たよ!
— まきかけアザラシ🦭 (@makikake_seal) June 21, 2024
北野武として映画撮ってるのにビートたけしが時折出てきちゃうのほんと笑う
戦国版アウトレイジなんて言われてたけどそんなことはなく、侍なんてみんなアホだらけっていうのが言いたかったブラックジョーク的な映画。
加瀬亮演じる信長がほんとうつけ者で良い。 pic.twitter.com/IKXjrchsMP
随所に北野武の笑いが散りばめられていましたね。
ひどい・つまらない!という口コミ感想
映画『首』は面白くない、つまらないという感想はほとんどありませんでした!
一部声が上がっていた感想について紹介しますね。
歴史映画としては微妙
#首
— (@yo0131films) June 21, 2024
もうあの頃の北野武作品は観られないのだろうか。
どんなジャンルでも北野武作品には魅力があった。ここ最近の作品もかつてのまではいかなくても好きだった。これは北野武ではなくビートたけしの映画。面白ければそれでもいい。でも全然面白くない。笑えもしない。ガッカリというか悲しくなった。 pic.twitter.com/ELKjH4sus0
#首
— たにもと@映画垢 (@tanimon1973) May 27, 2024
歴史ファンで北野映画ファンだけど正直しんどい。
本能寺の変前後の有名な戦やエピソードを全て扱っているためにキャラが多く、よって中身は薄味。
一体何をやりたかったのだろう? コント?
描き方に新味も魅力もさほど感じられず、自分には合わなかった。
見所は加瀬亮さんの怪演かな。 pic.twitter.com/Hrqt8Xsnnf
面白おかしくされているからしんどくなる人もいたみたいです。
感想・評価のまとめ
この記事では、映画『首』のレビュー、感想を紹介しました。
北野武監督の本能寺の変は、ハチャメチャで地獄みたいな話でしたが、こんな地獄でも笑いがあったことには北野武監督、そして演者さんたちの力を感じました。
それぞれのキャラクターが誰一人として埋もれておらずみなさん個性爆発、クセ大爆発で死ぬまで大奮闘されていましたね。
現代により沿った内容になっていたのも見やすいポイントだったように感じます。
別の歴史的題材でも作ってほしいな。